- Super Cheap Chic 「WRAPPINGS」編 -

 
Super Cheap Chic
 
五つ目は「WRAPPINGS」について、、、
  
 




物から放たれる空気と物から広がる人間関係は

その物がどのような過程でどのような想いで

作られてきたかという事が大きく関係してきます。

 ビジネスを成り立たせていく為には

優先して市場や売上を計算に入れ考えることは

間違いない事だと理解はしていますが、、、

それでもせっかく物を作り表現するのであれば

他人の記憶に残るような物を作りたいと思うのが

クリエイターの本能です。 

世間の常識的な感覚で覗いたら

私達の製作活動なんてものは社会全体の中で比較して

小さくで現実的ではない過剰な欲求としてしか

評価が得られなくて当たり前だと思います、、、

逆の立場でしたら私もきっとそう思います。

それでも私達が向かっている興味の対象は確実に

商業主義の範囲で納められた物などではなく

そこからハミ出し押し出された

まるでアニメーションの世界のような

逸脱した感覚や技術をベースに

構築された物へと移っているように感じています。

その背中を後押ししているのは

 そこでしか出逢えない人達がいて

 そこでしか味わえない感動があるのを

知っているからです。

  

 

この流れで洋服の構築について

 

原料を収穫して

紡績して

染色して

製織して

デザインして

型紙を起して

縫製して

スタイリングして

を洋服を作る上での過程としてざっくりと見た時に

アパレル産業は分業制で成り立っており、

一般的なデザイナーが

意図を含んで直接的に関われている過程

というのはごく一部でしかないことが理解出来ます。

関われていない他の部分にはデザイナーとは別の

第三者の意図が多分に含まれていて、

中には専門的で私達には理解が及ばない

圧倒的な技術や知識による意図も存在しています。

私達の場合はその上に重ねるように

デザインを加えて見せるよりも、既に含まれているであろう

意図を引き出して見せた方が関わっている割合的に

魅力的なものが出来ると考えています。 

だから洋服をデザインするときは

なるべくデザインをしないように心がけ

素材(生地)をよくよく観察し

持っている風合いや特徴に

+ - ÷ ×

どの意図もなるべく加えることをしない。

生地は柔軟剤等の薬品加工はしない

要素(パーツ数)は限りなく少なくして切らない

縫製は仕立てやすい仕様で手間をかけない

 ” 素材そのまま ” 

一枚布で身体を包み込んでいるかのような

着用感と立体感の洋服が理想的です。

   
そのようにして出来た洋服を通じて
 
広がり繋がる事が出来ました展示先に

向かう新幹線の中でこのブログを書いています。
 
先週までの京都店には沢山お越し頂きありがとうございました。
 
この季節の京都は紅葉で染まる京町に期待しつつも
 
痛いくらいの底冷えを覚悟して毎年来ています、、、 
 
それなのに今年は12月とは思えないほどの暖かさ。 
  
思わず不安になってしまいましたが、開けてみれば
 
常連さんから新規の方まで連日たくさんの方に
 
足をお運び頂き身に沁みる想いです。
 

戻ってからの東京店にも初日から沢山いらして頂きました
 
東京店では14日から始める予定の
 
「SOCIAL SCULPTURE展」に向けて
 
営業をしながら徐々に設営していこうと思っています。 
 
秋冬商品も続々と展示に向け入荷してきておりますので、
 
お近くにお越しの際は覗いてみて下さい。 
 
日程と距離を踏まえて熊本の展示先には
 
伺えませんでしたが、沢山のお客様に
 
喜んで頂けたと伺っております。
(来年こそは行きたい!)
 
そして今日(6日)は福島、明日(7日)は秋田、明後日(8日)は神戸
 
に在廊を予定しております。
 
お久しぶりの方も初めましての方も
 
お会いできる事をとても楽しみにしております。
 
あっという間に今年も残りわずか
 
アメの日(悪い事)もハレの日(良い事)もありました 

  

人生下り坂最高!🚲🐶
 
まだまだ私達のこころ旅は続きます。