- Super Cheap Chic 「WORK」編 -
外国人観光客が日本に抱いている
「激安」イメージに由来している
super cheap テーマの
自虐的な字面のコレクションですが、
よくよく内容を覗いて頂くと
人気だから良いの?
希少だから良いの?
流行だからいいの?
注目されるからいいの?
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矢印を外側への評価に向けないで
自分自身を喜ばせる為に選択し
自分らしい生き方を作って大事にしようよ!
と、私達日本人に呼びかけるマジメな内容です。
また同じくテーマの題材となっている
CHEAP CHIC MAGAZIN(1975年創刊)は
ざっくりと
「ファッションの大量生産、大量マーケティングの
言いなりとならないで自分のスタイルを作る」
ことを提唱した内容になっていて
その中の目次と著者の主張をなぞりながら
そこに私達の気持ちを添えて
今期はコレクションテーマを組み立てています。
一つ目は「WORK」について、、、
定番の解撚デニムとシャンブレー素材の洋服が中心。
かれこれ6年目になる解撚デニムは
お客様の硬いのが苦手、縮むのが嫌だ
の声を拾って生地の整理加工で解決させたもの。
今年は裏側に出る糸をグレー色で染めて
大人で落ち着いた表情に
オンスもワークに合わせて少し厚めになっています。
シャンブレーはデニムに合わせてグレイッシュな
色合いとなっていてカジュアル素材ですが
カジュアルには見えないお洒落を楽しめます。
働き方という点で思うのは
ファッション業界に関わる人達は
前に前に、次へ次へと
トレンドを追うように進んでいきますが
設計、機屋、染色、縫製などの
洋服製造側の人達は、その場に腰を据え
技術や経験を積み重ねていくように働きます。
前者と後者では見えている景色にギャップがあり
私達は制作を通して後者の景色を見る機会が多く
彼らと同じように自分達で積み重ねた経験や技術、
届く声を反映した物の作り方を心掛けたい
その様に思って働いています。
ワーク繋がりでエプロンも作ってみたのですが
手探りで型を起したわりに良いものが出来ました。
因みに胸のポケットには外国人観光客が
持ち歩いている 「super cheap japan 」の本が
ピッタリと収まるようになっているのですが、
収めるとタイトル以外の表紙(絵)は全て隠れます。
ガイドブック(流行)が描く絵には頼らずに
自分の考えで想像する
自分の魅力を探求する
次回は
Super Cheap Chic 「ETHNIC」編 について