- Super Cheap Chic 「MIX」編 -
Super Cheap Chic
三つ目は「MIX」について、、、
例えば
無農薬栽培で育てられたという
ジャガイモとニンジンとタマネギを使い...
一流レストランも使用しているという
希少価値の高いブランド肉を使い...
調理スタッフは出所の確かな日本人を使い...
ファミレスと比べて廃棄が少ないので環境にも優しい...
そんな誰しもが誠実だと思う過程を経て
おそらく丁寧に作られている料理だとしても
必ず自分の口に合う料理であるとは限らない。
料理(洋服)を振る舞う上で
伝わらなくてはいけないと思うのは
” 過程ではなく結果 "
それら食材で作りたかった料理の名前(目的)は
肉じゃがなのか?カレーなのか?シチューなのか?
作りあげた料理の味付け(相性)はお客様にとって
辛口なのか?甘口なのか? 美味しいと思えるものか?
料理を食べたらどんな気持ち(実感)になれるのか?
真摯に物作りに向き合っていれば
そんな事には一番最初に気が付くはずで
日本製だから良くて海外製だから悪いとかはなく
手間暇かけたから必ず良い物が出来るわけでもなく
制作者や生産背景が見えるから安心という事もなく
希少価値の高い糸や布を使用しているからといって
希少価値を感じる服が出来るということはない。
“過程の価値” と “結果の価値”
は全くの別物であり、作り手は
切り離して物事を取り組むよう注意しなければ
その物が買い手にとって本当に価値があるものかどうか?
幾重にもフィルターがかけられていて見定めにくい、、、
とても不親切な物になってしまうと思っています。
ほら、カシミアやシーアイランドコットンなどの
最高級素材を使って出来た靴下を
みんながみんな欲しがる訳ではないじゃないですか?
特に私達の場合は明確な結果の価値
を提示することが出来るのであれば
過程の価値には一切拘らないようしていて
実際に結果から感じ取れる価値のみを
組み合わせ提案出来たら良いなと思っています。
着用できる羽織があったら嬉しいなと作ってみた
” 撥水カノコシリーズ ”は正にそれを体現するもの。
その名の通り軽雨は弾き、日除けになり通気性抜群なので
暑くもない。汗で湿ることもシワになる事もないので
安心してバックの中にしまう事も可能です。
MIXのテーマでも絵を飾らせて頂いている
大ファンなSAIAKUNANAちゃんの衣装制作を
去年の宮下パークで行われた個展の際に
制作を担当させて頂いていて
そのお話しを頂いた時に彼女の出生地である
富士吉田市にある工場に声をかけ取り組みました。
今春お世話になったテンジンファクトリーさんとも
それをきっかけにグッと距離が縮まり
今年の展示に繋がったと思っていて、
せっかく好きな仕事をさせて頂いているのだから
業界人だから有名店だからという影響力で
強く大きく広げていくのではなく
本当に好きな相手と意見を交わしながら
コツコツと取り組むほうが、結果的に気が合う相手に恵まれて
より良い方向へと繋がっていくような気がしています。
ということで今年の
FOR STOCKISTS EXHIBITION(合同展示会)
にはテンジンさんを誘って参加いたします。
業者様向けで一般の方は入場できませんが
お店を経営されている方でご興味ございましたら
是非!
次回はというかもう秋冬ですね!
Super Cheap Chic 「CLASSIC」編 について